こんにちは、みのりの営業担当やまとです!
昨今、「防災対策」という言葉が身近に感じられるほど、よく目にする言葉となりました。それは、日本が地震や津波、台風や豪雨など自然災害が多い国だということ。ですが、それだけ周知されていても尚、その被害は大きいということ。
少しでも被害を減らすために、一人一人がきちんと理解し、自身と大切な人を守れるように考えることが重要です。
これらの災害に備え、自宅の外構(エクステリア)やお庭を工夫することで、被害を最小限に抑えることができます。
今回は、LIXILエクステリアマイスターの私が、お庭づくりでできる防災対策を取り入れたアイデアやポイントをご紹介していきます。
1. 地震に強い外構設計
地震による被害を軽減するためには、以下の点に注意した外構設計が重要です。
・倒壊しにくいフェンスや塀の設置
従来のコンクリートブロック塀は、地震時に倒壊するリスクがあります。災害時はブロック塀が倒壊することで2次災害・3次災害と、更に被害が拡大することも多く、2018年の大阪北部地震をきっかけに建築基準法の見直しがありましたが、以前に建てられた建築物に関しては未だにそのまま残っているところもまだまだあるのが実情です。
近年、ブロック塀に代わる新技術として「地震に強い安全な塀」としてTFWALL(TFウォール)が注目を集めています。
TFWALLについては前回掲載したこちらのブログをご覧ください。
>「TF WALL(TFウォール)ってなに?TFシリーズのご紹介と施工メリット」
また、ブロック塀で高さを出す代わりに、アルミフェンスや木製フェンスなど、軽量で強度のある素材を使い高さを出すという方法もあります。塀の高さを出す理由が目隠しをすることなのであれば、そういった設計も考えられます。
>目隠しフェンスのおすすめは?外構工事で目隠しフェンスを設置するポイント
・植栽の配置に配慮する
樹木が倒れることで建物や人に被害を与える可能性があります。近年はそこまで大きな樹木を外構で植える方は減ってはきていますが、沿岸地帯などで大きな植木をお考えであれば、耐潮性のある、根をしっかり張ることができる樹種を選び、定期的に剪定を行うことが重要です。
参照:ノエルさん「外構植栽『タブノキ』耐潮性に優れた便利樹種タブノキの植栽における特徴とは」
参照:グリーングローブさん「手入れのいらない庭木とは?シンボルツリーにおすすめの人気種6選」
2. 豪雨や台風対策
豪雨や台風の頻度と強度が増しています。水害や強風被害を防ぐためのお庭の工夫を見ていきましょう。
・排水設備の改善
雨水が溜まりにくい地面を作ることが重要です。透水性の高い舗装材や砂利を使うことで、雨水を効率的に地中に吸収させることができます。
参照:国土交通省「雨水浸透施設の整備促進に関する手引き(案)」
・雨水浸透ますの設置
雨水を一時的に貯めておく雨水浸透ますを設置することで、排水設備の負担を軽減できます。また、災害時の生活用水としても利用可能です。
参考画像:座間市「雨水浸透施設助成制度」雨水貯留槽・雨水浸透ます・雨水浸透トレンチ
・風に強い植栽
台風で強風が吹き荒れると、背の高い樹木が倒れる危険性があります。低木や地被植物を活用し、風による被害を抑える設計を心がけましょう。
・河川の氾濫などによる床下浸水への対策
近年、豪雨や勢力の非常に強い台風が増加しており、河川の氾濫の対策も重要です。
国土交通省が運営するハザードマップのポータルサイトで、ご自身の身の回りでどんな災害が起こりうるのか、調べることができます。
川辺に住まれている方や、川底よりも低い土地に住まれている方は、外構のプランの工夫次第で床下浸水をすこしでも回避できるようになります。
1枚目と2枚目の画像は、同じ建物ですが外構設計が違います。
今回、注目すべきポイントは道路から玄関ポーチまでの階段の造りの違いです。
1枚目のプランは階段を3段のぼったところで庭スペースとなっています。河川が氾濫した場合、階段の蹴上が15センチとして、45センチの高さで庭スペースまで浸水します。それに対し2枚目のプランでは、5段目までのぼったところで玄関ポーチ~デッキでの庭施工となっており、75センチまでは浸水に対応できる外構設計となっています。
3. 非常時に役立つ庭の設備
災害時の避難や生活を助けるための設備を庭に取り入れることも、防災外構の重要なポイントです。
・防災ストックボックス
庭の一角に防水性の高い災害用収納ボックスを設置しておくこともおすすめです。非常食や水、簡易トイレなどを保管しておくと安心です。いまは「災害備蓄セット」として様々な大手通販サイト等でも取り扱っており、種類も豊富です。
・ソーラーライトや発電設備
ソーラーライトを庭や外構に取り入れることで、停電時も照明を確保できます。また、小型のソーラー発電設備を設置すれば、携帯電話の充電などにも役立ちます。
・防火対策
外壁や塀には、防火性の高い素材を選ぶことで、火災の延焼を防ぎます。耐火レンガやコンクリートブロック、火に強い金属パネルなどを採用すると良いでしょう。これらの素材は高温に耐えるだけでなく、火の進行を遅らせる効果があります。
また、植栽は火に強い植物を選んで植えることで、火災発生時の延焼を抑えることができます。例えば、サボテンや多肉植物、火に強い低木などが挙げられます。これらの植物は水分を多く含んでおり、火がつきにくい特性を持っています。
4. 日常のメンテナンスで防災力アップ
どんなに防災対策を施しても、日常のメンテナンスを怠るとその効果は半減します。
・定期的に排水口を清掃し、詰まりを防ぐ
・植栽の剪定や樹木の健康状態をチェック
・塀やフェンスのぐらつきを確認
これらを習慣化することで、災害に強い庭を保つことができます。
まとめ
防災対策を取り入れたお庭づくりは、自宅や家族を守るための重要な取り組みです。地震、豪雨、台風、火災など、さまざまな災害に対応できる外構プランを考え、日頃からのメンテナンスを心がけましょう。また、外構設計だけでなく、ご家族全員の防災意識を高め、緊急時の備えや対応を事前に話し合っておくことが重要です。これにより、安心して暮らせる環境を整えることができます。
ぜひ今回の記事を参考に、ご自宅のお庭や外構を見直してみてください!
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